DIY外壁塗装でうまくいく方法 その①


DIYと聞くと、いわゆる日曜大工というイメージが湧きますよね。本棚、食器棚などの棚類、机、椅子などの、自宅で使う家具を自分で作るといったものです。自分にぴったりのもの、自分だけのもの、すべてを自分自身でやることによって得られる充実感と達成感。とにかく楽しいですし、専門の業者に依頼するよりも、安く済むことも嬉しいところです。

では、外壁の塗替えはどうでしょうか?日曜大工のようなDIY経験がある方も、分からないことが多いし「ちょっと大変そうだな」と感じているのではないでしょうか。そこでまずは方法・手順をきっちり押さえて、塗料選びから工程の順番とそのやり方、そして各工程でこれだけは気をつけてほしい点をご紹介します。

1-1. 塗料選びは値段だけで決めてはダメ!

塗料(ペンキ)は「樹脂」によって耐久性に差が出るので、塗料選びは慎重にやりたいところです。樹脂とは、塗膜となる主成分のことで、値段が安い順に「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」となります。

樹種の種類と耐久性の目安 特徴 デメリット
アクリル塗料(約3~5年) 値段が安く、定期的に塗り替えを楽しみたい方向きの塗料。 耐久機能が有効な期間しか防水機能は発揮しない。
ウレタン塗料
(約5 ~ 7年)
一般的によく使われる塗料で価格と機能のバランスが良い塗料。止水やヒビ割れ防止の注入剤としても機能し、外壁を守る良い塗料。 耐久性が相対的に低いので、長期的な外観維持には不向き。
シリコン塗料
(約7 ~ 10年)
価格と機能のバランスがとても良く、住宅塗装で現在もっとも多く使用されている塗料。カラーバリエーションも豊富。 次の塗り替え時期までの十分な耐久性がなく、建物を守り続けるのに不十分な場合もある。
フッ素塗料
(約10 ~15年)
一般的な塗料の中では最高グレードで、塗膜の寿命が非常に長い。長期間にわたり変退色、艶引けがなく、耐久性に優れている。 耐コストが高めで、塗膜も硬いものが多く、ひび割れしやすい。
無機塗料
(約10 ~ 15年)
無機であるガラスを塗料に混ぜ込み、超耐久性を実現させた塗料。屋根など劣化が激しい部位によく使用されている。 コストが高い。完全なる無機ではないので、半永久的にあらゆる気候に耐えられるというわけではない。